片頭痛診断|天白区の脳神経外科|たけもと脳神経外科

片頭痛診断 MIGRAINE DIAGNOSIS

片頭痛の診断基準について

医学的な診断基準(国際頭痛分類 第3版:ICHD-3)

世界的に用いられているのが、国際頭痛学会がまとめた国際頭痛分類第3版(ICHD-3)。前兆のない片頭痛では、おおよそ次のような要件が示されています。

① 同様の頭痛発作が過去に5回以上繰り返し起きている

以前から今回生じた頭痛発作と同じような頭痛を経験したことがある

② 頭痛が4〜72時間持続する

未治療の場合や薬剤の効果がない場合

③ 4つの特徴の内2項目以上満たす

「片側性」・「拍動性」・「中等度以上の強さ」・「日常動作で強まる」の4つの頭痛の特徴の内、2項目以上を満たす

④ 頭痛発作中に生じる他症状

頭痛発作中に「吐き気や嘔吐」、または「光過敏や音過敏」のどちらかまたは両方が出現する

⑤ 他の疾患による頭痛では説明がつかない

他の疾患が背景にないかを確かめる作業も診断の一部であり、画像検査が検討されるのはこのためです。

①~⑤を満たすと厳格な片頭痛の診断基準を満たすこととなります。

前兆のある片頭痛では、閃輝暗点などの視覚症状や感覚の異常が数分かけて広がり、60分以内におさまるといった経過が判断材料になります。加えて、頭痛のある日が月に15日以上、3か月を超えて続く状態は慢性片頭痛として区別され、対応の考え方も変わってきます。

実際の診療

悩みながら診断

実際には確実に診断基準を満たすことは難しく、「片頭痛の疑い」止まりとなることも多いです。こうした項目を専門的に照合するには、医師による問診と診察が欠かせません。

片頭痛は進行性の慢性疾患

近年では片頭痛は進行性の慢性疾患の位置づけと考えられています。
当初は数か月に1回の発生頻度であった頭痛発作が、徐々にその回数が増えていき、いつの間にかひと月に数回頭痛が生じるようになります。さらに進行すると週に数回、最終的には毎日頭痛に悩まされるようになります。

「月に数回だから…」と我慢していませんか?

繰り返す片頭痛には、大きく分けて「反復性片頭痛」と「慢性片頭痛」の2つのタイプがあります。

反復性片頭痛

頭痛がある日が「月に数回~14日以下」の状態で、片頭痛が徐々に悪化している状態です。

慢性片頭痛

頭痛がある日が「月に15日以上」の状態で、片頭痛が進行しきった状態です。

あなたの頭痛は大丈夫ですか?

「私の頭痛は月に数回だから、反復性片頭痛。まだ病院に行くほどではないかも…」と思われたかもしれません。しかし、月に4回(週に1回)片頭痛が起きているとすると、1ヶ月のうち約10%もの時間を強い痛みや不調に奪われていることになります。

「反復性片頭痛」が悪化するとどうなる?

進行すればするほど治療は困難になります

頭痛を市販薬などで無理に我慢したり、逆に痛み止めを飲みすぎたりしていると、脳が痛みに敏感になってしまい(中枢性感作)、徐々に頭痛の回数が増えていくことがあります。
月に数回だった痛みが、週に2回、3回と増え、やがて月の半分以上痛む「慢性片頭痛」へと悪化(慢性化)してしまうリスクがあるため、早い段階での適切な治療が重要です。

こんな方は、当院へご相談ください

以下のいずれかに当てはまる「反復性片頭痛」の方は、痛み止め(急性期治療薬)を飲むだけでなく、頭痛が起こる回数自体を減らすための「予防療法」をおすすめする場合があります。

このような症状はありませんか?

① 月に4日以上、頭痛がある

月間片頭痛日数を月に3日以下とすることを国際頭痛学会では推奨しています。

② 痛みが強くて寝込んでしまう

頭痛の回数が月に2〜3回だとしても、痛みが強くて寝込んでしまうなど日常生活への支障が大きい方は、頭痛のために貴重な時間を奪われてしまっています。

③ 痛み止め(急性期治療薬)が効きにくい

痛みをしっかりとコントロールできない状態のままでいると、次の頭痛が生じやすくなります。そのためにも効果のある薬剤を使用して確実に頭痛を軽減させる必要があります。

④ 痛み止め(急性期治療薬)を頻回に飲んでいる

痛み止めを月に10日以上飲んでしまっている場合、現時点で薬剤で頭痛のコントロールができているとしても、「薬物過多による頭痛(MOH)」も併発するようになり、さらに頭痛が発生しやすくなります。

現状を客観的に分析することから

頭痛ダイアリーをつけてみましょう

ご自身の頭痛が「月に何回起きているか」「どの痛み止めを月に何回飲んだか」を正確に把握することは、最適な治療を見つけるための第一歩です。
当院では、患者さんに「頭痛ダイアリー」をつけていただくことをおすすめしています。受診の際にご自身の頭痛のペースを教えていただければ、あなたに一番合った治療プランをご提案いたします。

監修医情報

医師 竹本 将也

今回、天白区元植田の地にて開業することとなり、来院される患者様の心に寄り添うこととともに、脳卒中予防および各疾患の早期発見に努め、周辺地域の皆様の安寧な生活を維持することに貢献できたらと考えております。

略歴
  1. 平成9年3月

    愛知県立岡崎高等学校 卒業

  2. 平成9年4月

    名古屋大学医学部医学科 入学

  3. 平成15年4月

    社会保険中京病院(現 JCHO中京病院) 就職

  4. 平成20年4月

    名古屋大学医学部大学院 入学

  5. 平成23年4月

    社会保険中京病院(現 JCHO中京病院) 就職

  6. 令和5年11月

    たけもと脳神経外科 開院

資格・所属学会
  • 脳神経外科専門医・指導医
  • 臨床研修指導医
  • 日本脊髄外科学会認定医
  • 脊椎脊髄外科専門医
  • 日本神経内視鏡学会技術認定医
  • 日本脳神経外科学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳卒中の外科学会
  • 日本頭痛学会
  • 日本脊髄外科学会
  • 日本神経内視鏡学会