中枢性感作について|天白区の脳神経外科|たけもと脳神経外科

中枢性感作について CENTRAL-SENSITIZATION

脳が痛みに敏感になる「中枢性感作」とは?

「いつもの片頭痛だから…」と、痛みがピークに達するまでギリギリまで我慢していませんか?
実は、痛みを長時間我慢したり、頻繁に頭痛を繰り返したりしていると、脳の神経が興奮しっぱなしになり、「脳が痛みに異常に敏感になった状態」に陥ってしまいます。これを医学用語で「中枢性感作(ちゅうすうせいかんさ)」と呼びます。

危険信号:「アロディニア(異痛症)」をチェック

中枢性感作が起きているかどうかは、普段は何ともないような「軽い刺激」を不快な痛みとして感じるかどうかで分かります。これを「アロディニア(異痛症)」と呼びます。
頭痛の最中に、以下のような症状はありませんか?

① 髪の毛をとかす(ブラッシングする)と頭皮がピリピリ痛い

② 髪を結ぶと痛い、または結んでいた髪をほどくと痛い

③ 眼鏡をかけると、つるが当たる部分が痛い

④ 洗顔や化粧水をつける時に顔に触れるとヒリヒリする

⑤ ピアスやイヤリング、ネックレスをつけると不快な痛みがある

これらの症状がある場合、すでに脳が「過敏モード」に入ってしまっているサインです。

なぜ「中枢性感作」を起こしてはいけないのか?

一度この過敏状態(中枢性感作)が起きてしまうと、片頭痛の特効薬であるはずの「トリプタン」などのお薬が非常に効きにくくなってしまいます。「お薬を飲んだのに全然効かない」という方は、お薬を飲むタイミングが遅く、すでに脳が過敏状態になってしまっている可能性が高いのです。

さらに、この状態を放置して頭痛をこじらせると、片頭痛の回数がどんどん増える「慢性化」を引き起こしてしまいます。

悪循環を断ち切るために

中枢性感作を防ぎ、お薬をしっかり効かせるためのポイントは以下の2つです。

痛みが本格化する前に、早めにお薬を飲む

「頭痛が来る」と感じたタイミングや、痛みがまだ軽いうちに急性期治療薬を飲むことで、脳が過敏状態になるのを防ぎます。

予防治療で「痛みの波」を起こさない

すでに痛みの頻度が多い方や、アロディニアの症状が出やすい方は、頭痛そのものを起こりにくくする「予防療法(内服薬や新しい注射のお薬など)」を始めることが非常に重要です。

「髪をとかすだけで痛い」「お薬が効かなくなってきた」と感じたら、それは脳からのSOSです。無理をして我慢せず、お早めにたけもと脳神経外科にご相談ください。