歩行障害の原因|天白区の脳神経外科|たけもと脳神経外科

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歩行障害の原因

脳が原因の歩行障害
脳梗塞

脳梗塞は脳の血管が詰まってしまうことで、その先にある脳細胞の働きが低下してしまう病気です。脳梗塞は手足のしびれや言葉が出てこないなど、さまざまな症状が出現することがありますが、左右どちらかの手足に麻痺が出現して歩行に支障をきたすことがあります。

脳出血

脳出血は発症部位の脳組織の破壊及び周辺組織の脳浮腫のために症状が出現します。脳梗塞同様に発生した部位により様々な症状が出現することがありますが、左右どちらかの手足に麻痺が出現して歩行に支障をきたすことがあります。

脳腫瘍

脳腫瘍は発生した部位により、手足に麻痺が出現し、歩行障害などの症状が出ることがあります。また、歩行障害の他にも頭痛や視野障害、認知障害などさまざまな症状を伴うことがあります。

水頭症

脳腫瘍や脳出血、くも膜下出血などが原因で、脳や脊髄を取り囲む脳脊髄液の流れに障害を起こすことがあります。最終的に頭蓋内に脳脊髄液が溜まってしまった状態を水頭症といいます。典型的な症状は歩行障害、認知機能障害、それらに伴う尿失禁が挙げられます。前述の原因がなくても、加齢による変化のため水頭症を生じることがあります。

脊椎が原因の歩行障害
脊柱管狭窄症

背骨の中には脊髄が通る空間があり、これを脊柱管といいます。加齢や労働による負担、脊椎疾患の影響で椎間板が変性し、各椎体を支える靭帯が過度に肥厚することがあります。これにより神経が圧迫され、症状が徐々に現れます。頸椎~胸椎に問題がある場合、手先や足の裏の感覚が鈍くなる症状が出現しますが、放置すると最終的には歩行が困難になる可能性があります。早期の診断と治療が重要であり、放置すると後遺症が残る可能性があります。腰椎に問題がある場合、間欠的な跛行(歩行中に足がだるくなり、休憩なしには長い距離を歩けない症状)が特徴的に現れることがあります。適切な診断と治療により、症状を緩和できます。